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ゲームブログです。

大好きでおすすめのラノベ7選(第1弾)

突然ですが自分の好きなラノベ紹介です。

1、灼熱の小早川さん 田中ロミオ

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あらすじ

人間関係も勉強もそつなくこなし、万事如才ない高校生となった飯嶋直幸。県下でもトップレベルの進学校に入学した彼は、なに不自由ない学園生活を手にした。そんな雰囲気に突然水を差したのは、クラス代表となった小早川千尋。代表に立候補し、履行の邪魔なので副代表は不要と言いはなった眼鏡女子だ。常にテンション高め、ガチガチの規律でクラスを混乱に陥れる彼女のその手に、直幸は炎の剣を幻視する。そして彼女の心の闇を知るのだが―。田中ロミオ最新作は、ヒロイン観察系ラブコメ

感想

自分としてはAURAと比べて、極めて現実的なエンドで好きです。AURAの方が物語としてのカタルシスはありますが、灼熱の小早川さんはもうダメダメになった時最終的に弱みを握り、恐怖でクラスの中でのしあがるしか方法はありませんでした。

ネットを見ると消化不良だったと言っている方が多いですが、私はそうは思いません。

空回りばっかりするお前らの青春なんてこんなもんだよという田中ロミオの声が聞こえてくるようです。

2、全死大戦 元長柾木

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あらすじ

よし、あの娘、拉致監禁しちゃおう―ある日、電車の中で偶然見かけた女子中学生に、異常な執着を見せる1人の女がいた。眼光鋭い彼女の名は飛鳥井全死。少女たちの自我に理不尽に介入し、独特の論理で精神構造を書き換え奴隷とする謎の行動は、これから起こるべき人類を二分する“戦争”の静かなる幕開けであった―!?若き奇才が21世紀に贈る新解釈の人類最終戦争の物語、人類を“正しく”導く交響楽的作戦、ついにスタート。

感想

これまた元長柾木らしくメタな作品です。エロゲへのあてつけのように心情・文脈を無視して少女たちをモノにしていく飛鳥井全死の姿はある意味すがすがしいです。

読者が読みやすいように文章を切るタイミングを考え抜かれて書かれているため、すらすらと読めるのも特徴です。

3、ドッペルゲンガーの恋人 唐辺葉介

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あらすじ

――僕の恋人は、死んだ恋人の記憶を植え付けたドッペルゲンガー

亡くした恋人のすべての記憶を、僕はクローンに植え付けた。新しく誕生した「恋人」との暮らしが、僕と彼女を追い詰めていくとは思いもよらずに――。

まさに待望、唐辺葉介の復活作は、胸打つSFラブストーリー。

感想

わざとそう書かれているとはいえ、ここまで主人公に感情移入できない作品は珍しいです。読むにつれて主人公が静かに狂っていく様子やその狂気が伝染していく様子が生々しい。

最後の描写は最後の最後の主人公の良心ということでしょうかね。

4、パニッシュメント 江波光則

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あらすじ

高校生・郁には何かの拍子に「誰かを殺しそうな顔」をしてしまう瞬間がある。それが新興宗教の教祖をしている父親と関連があるのかどうかは不明…。父親とは長年離れて暮らし、存在を「ないもの」としているが、幼馴染みの女子高生・常磐の母親がその宗教に傾倒していることに対し、本当の事実を告げられない。何も知らず、接してくる常磐に複雑な感情を抱いてしまう郁。一方でクラスメイトの謎めいた占い少女・七瀬がなぜか、アプローチをしかけてくるが、実は、郁と父親に関しての秘密を知っているらしく…『ストレンジボイス』の江波光則が送る、ローリング必至の青春&恋愛模様

感想

もうこれはあらすじだけで惹かれますよね。スクールカーストものの傑作です。

だんだんと読んでいて気分が重くなってくること間違いなしです。

これは先入観なしで読んでいただきたいです。

雰囲気としては田中ロミオ瀬戸口廉也です。この2人が好きならまず読んで間違いは無いでしょう。

5、ストーンコールド 魔術師スカンクシリーズ 1 江波光則

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あらすじ

悪徳資産家として名を馳せた父親の逮捕をきっかけにスクールカーストの頂点から最底辺へと転げ落ち、ガスガンの的にされ、左目を潰された雪路。「誰も信用するな。損得だけで考えろ」体に染みついた父の教えに則って復讐という名の取引を開始した雪路とその恋人・真波の前に現れた謎の黒人ドラッグディーラー、“魔術師”スカンクは妖しく囁く―「俺の薬物は、魔法だ」熾烈ないじめを迎え撃つ十七歳の凶弾の行方は―!?江波光則が圧倒的な筆力で咲かす悪と暴力の華。著者初のシリーズが満を持して開幕。

感想

まさに金!暴力!セックス!と言った作品です。江波光則がガガガ文庫では無くなってタガを外しすぎたような作風。

内容的には今までのようにスクールカースト・復讐・いじめです。

美しい破滅が読みたい方はどうぞ

6、ヴィークルエンド うえお 久光

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あらすじ

『ヴィークル』、それは自分自身を『乗り物』のように知覚させる違法の『サプリ』。それを用いて行うゲームが“ヴィークルレース”―生まれてくるすべての子供が先天的な“欠陥”を持ち、『サプリ』と呼ばれる補助剤の助けがなければ感情を制御できなくなった近未来。仲間とともに“ヴィークルレース”に興じる少年、羽鳥カナミは、ある夜、不思議な少女と出会う。少女の名前は出雲ミクニ―“新世代”と称される歌姫との邂逅は、羽鳥になにをもたらすのか。レースの先に待ち受けるのは、栄光の未来かそれとも―うえお久光が贈る青春爆走劇。

感想

ドラッグ+サイバーパンク+レースアクションな作品

はっきり言ってアングラで刹那的な主人公たちのイタい物語ですが、そんなやつらが必死に生きて

自分たちの障害と向き合っていく姿は爽快でエネルギーがあって感動できると思います。

7、左巻キ式ラストリゾート  海猫沢 めろん

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あらすじ

目覚めた僕は記憶を無くし、12人の少女たちが暮らす見知らぬ学園にいた。僕の覚醒と時を同じくし、外部を喪失した学園では、トーチイーターと名乗る犯人による強姦事件が連鎖的に起こる。次々と餌食になる少女たち。犯人は誰なのか、この閉鎖された学園は何なのか―そして、僕はいったい誰なのか…。

感想

一言で言うと、エログロ宗教ミステリー薬物哲学ポエムメタフィクションでも読後感はめっちゃ爽やか

これを読むと心にセカイ系の風が吹く。ゼロ年代に帰りたい人には必読な小説

なんというガガガ文庫星海社率よ。てかほとんど持ってるのそうだわ。

まぁエロゲーマーだとそうなるのは仕方ないよね。皆さんも面白いラノベ知ってたら教えてください。それではまた