もう今年も終わりですね。ということで今年発売の面白かったゲームを紹介していきたいと思います。(普通にネタバレします)
(面白そうなのにまだ出来てないのは除外します・・・・ゼロエスケープとか)
10位 サクラノモリ†ドリーマーズ
今年も呉先生の作品が10位にランクインしました。コンスタントに結構面白いゲームを作ってくださるので個人的には信頼してます。ゲームの内容としては皆さん多分感じられていると思いますが、第1部のハラハラドキドキのホラー・アクションバトル展開は文句なしに相当面白いのですが、第2部の各ルートに入ると急に失速します。
というかルートなしのメインヒロインまどかが強すぎて、他のヒロイン達に入りこめないのが原因だと思います。
続編も発表されていますし、多分まどかルートあると思うので買いたいと思います。
今年の末に発売された「仄暗き時の果てより 」も面白いと思いますが、
まだプレイできていませんのでちょいちょい進めていきたいです。
時果てにサクラノモリのキャラが出てくるらしいですし、時果てのキャラもサクラノモリの続編に出てくるみたいなので、
世界観を味わうなら全部プレイするのが吉ですかね。
9位 鉄条の囹圄
今年の同人ゲーム界の問題作。所謂異能バトルモノなのですが物語に仕掛けがあって、
そこで創作者に対する罵詈雑言・呪詛・愛について際限なく吐き出しているメタゲーになっています。
ですが前半の異能バトル展開もレベルが高く、弱い主人公が仲間と知恵で勝ち抜いていくワクワクさせられるものがあります。
私は創作者ではないためこの作品が語る切実さを全て受け止められた訳ではありませんがそれでも胸にくるものがありました。
そして最後にこのメタゲーをメタゲーのまま終わらせず、作中作同士のクロスオーバーという形に落とし込んで
「物語」として完結させたのには作者様の創作物に対する愛を感じました。
8位 夏ノ鎖
鬱屈した灰色の青春モノ。と巷に溢れる監禁・レイプエロゲと実際の監禁事件に対しての警鐘と冷や水をぶっかけるモノ(と俺は思った)
euphoriaの浅生詠さんですがそこまでエグイものはありません。そして勿論監禁モノにはハッピーエンドはありません。
主人公に対して感情移入は相当に出来ますが、共感は全く出来ません。監禁というのはリスクが高い割に得るものは少ない。
監禁なんかしても愛なんて得られない。歪んだ欲求で行った監禁という行為で得たものは全て独りよがりの満足で本当に空しい。
そういう気持ちもありエロゲなのに、個人的にはめちゃくちゃ萎えてしまって1回も使えませんでした
安くて短いですし(5時間で終わる)それぞれのENDがとても良いので皆さんも手を出してほしいです。
7位 ライフ イズ ストレンジ
タイムリープモノの洋ゲーです。雰囲気もとても良く、親友と仲良くしたり、クソな同級生によるいじめやらがあったりと
学園生活の良いところ悪いところがよく表されています。
内容としては中身に介入できる映画といったという感じです。タイムリープモノですがその現象に対しての考察はほぼありません。
ノベルゲーで選択肢前してセーブしてロードするという行為をゲーム中の行為という形で感じられるのはすごいと思いました。
選択肢の重さというのをダイレクトに味わうことができます。
う~んこの体験は実際にしてみないと掴みにくいと思いますし、4000円くらいで安いのでPS4がある方はぜひしてみて下さい。
特にシュタインズゲートや映画のバタフライエフェクトが好きな方はぜひしましょうね。PV貼っておきます。
6位 あきゆめくくる
昨日クリアしたばかりですが、かなり満足度が高かったためランクインしました。正直渡辺僚一先生に「ラブコメ」が書けるのかという
不安はあったのですが、本当にまっとうなラブコメでよく出来ておりライターの真面目さ真摯さを改めて感じられました。
SF要素も勿論ありますがラブコメを説明するための土台としてだけに使われています。バトル展開もほぼありません。
伏線も露骨ではるくる・なつくるのような最後の大ネタはありませんその点を期待されていた方には期待外れになってしまうと思います。
ですが作品の根底に流れてるものは今回もきちんとありました。私が渡辺僚一先生の作品が好きな訳はキャラ全員が性欲がきちんとあるところ、体の衝動に従って動くところ、キャラの悩みや願いの切実さがあるところです。
どんなにプレイヤーや他のキャラから理解出来ないようなことでもそのキャラは真剣に悩んで悩んで悩んでおり、その事が物語を動かしていきます。本当に大好きです。
またキャラたちの切実さが薄れるのであまり言いたくないのですが、今回はラブコメを書くということで今まではるくる・なつくるは一本道のゲームでしたが、あきくるはよくあるエロゲの構成に乗っ取り選択肢で分岐していく方法を取って、さらにそれを分解して、選択肢の持つ意味とか選ばれなかったヒロインについてや、ルートごとに主人公が違うヒロインを選ぶ事等について真摯に描いていたと思います。今年最後のゲームとして相応しかったです。おすすめ
ポケモンはこの前散々語ったので前の記事を参照してくださいね・・・・(手抜き)
これはまだプレイ途中であまり語れないのですがランクインしてます。というかやってもやっても終わりませんね・・・・楽しすぎる。
60~70時間やってまだシナリオ半分も行ってません。私はどちらかというとオープンワールドのゲームは苦手だったのですが
FF15はバチッと自分の好みにハマりました。シナリオ進めるのを放っておいてもいいほど、メイン4人でしている旅は本当に楽しい。
4人の親友の掛け合いが本当に仲良しで微笑ましく、今までのFFシリーズのBGMかけながら車に乗って各地を観光したり、
1日中釣りをしてみたり、4人で力を合わせてクエストの強い敵を倒したり、そうして手に入れた材料を使って
キャンプをして飯作ったり、辺鄙なところにあるダンジョンに潜ってみたり。
やることはめちゃくちゃあって、これからもアップデートで様々な追加要素を対応させていくということで嬉しい悲鳴を上げてます。
後、SNS等では面白いバグということで色々出回っているみたいですが、私は1回もバグに遭遇したことがないのでよくわかりません。ネットだと賛否両論ですがこれは自分の手で4人を見ていくという体験なしには語れないゲームですので、ぜひ買ってみたら良いと思います。映画版のキングスレイブ FFXVやアニメのブラザーフッドFF15を見ると世界観やキャラの関係性を補完できるのでそれもおすすめです。
3位 あけいろ怪奇譚
本当に面白く、今年のエロゲナンバー1でした。エンタメとしてもななリンの続編としても完成度が高かったです。
伏線の貼り方やキャラの立て方は相変わらず上手く特に双子神様と葉子ルートが個人的には面白かったですね。
るり・るかルートのエンディングは今年1です。めちゃくちゃ泣けた。
ななリンでは消えてた、かずきふみ先生の男の親友キャラ枠も復活し、テンポの良いギャグは健在です。
主人公の内面も今までのかずきふみ先生作品をやられた方ならピンと来るでしょうが、
ヘラヘラしてるけど、実はウジウジ自己嫌悪しまくりで、無能だけどやるときはやる系主人公です。
これもいつも通り賛否両論かも知れません。
トゥルーでの消化不良感はありますがそれはわざとだと思います。
トゥルーでの真相を目の当たりにしたプレイヤーならばもっと溜飲を下げる展開が欲しいですが。
以前よりかずきふみ先生はこういった人間関係にあまり希望や幻想を持っておらず、
都合のいいことは起こらず、解決しないことはしない諦め、主人公の言葉を借りれば、
死んでもクズはクズといった後味が悪い考えを持っているように感じていたため、
これも先生の持ち味だと思えましたが、納得できないプレイヤーもいると思います。
そして、前作キャラがサブキャラに徹し、手助けはするがあまり干渉はしないという距離感は
続編という中では絶妙に良い距離感で良いですが、もう少しだけでも出番が欲しかったですかね。
トゥルーのエピローグでも少し登場してほしかったです。
ななリン・あけいろ合同のFDなんか出るといいな~と思います。
2位 真・女神転生IV FINAL
賛否両論だった真・女神転生IVの細々とした不満点を徹底的に潰し、全てが快適になってました。
特にパートナーのAIが上達しており仲間と一緒に戦っているんだということが作品テーマに沿ってよく感じられました。
システム面はほぼ改善されているのですが新要素のダンジョン内のトラップボールという強制捕縛→ボタン連打の流れが
ただただ探索の邪魔ということと、前作のラストダンジョンが簡素すぎたという指摘があったからか今回のラスダンはかなり長く面倒になっています。それ以外は特に不満はありません。
今回は特にシナリオに力が入っており、パートナー達のキャラ立ちも十分あります。
いつも通りルート分岐はありますが、ニュートラルの中での分岐といった形で
絆ルート(ニュートラルライト)と皆殺しルート(ニュートラルダーク)があります。どちらも一見の価値ありです。
エグイ世界観の中で仲間と共に成長していくという王道の物語になっていますが、
仲間皆殺しルートもあるため今までのシリーズと比べてヌルいと言った印象はありません。
慣れると戦闘もスピーディーで歯ごたえがありつつも面倒じゃないという良調整だと思います。
DLCで別作品との世界観のすり合わせや歴代主人公達との共闘もあり、理想的なメガテンの集大成です。
メガテンシリーズに手を出したことがない人は4から始めて4Fをやってみると入りやすいのではないでしょうか。
1位 ペルソナ5
本当に今年で一番面白かったですね。75時間を4~5日でクリアしました。あの時の集中力すげぇ。
システム面も4と比べて使いやすくなっており、バトルではほぼ1ボタンで操作できるのもRPGなのに爽快感があり良かったです。
音楽もアシッドジャズということでしたが作品と非常に合っており世界観構築に一役買ってました。
様々なUIも最初PV見たときは見づらいかなと思いましたが、よく調整されているのかそんなことは無くスタイリッシュでした。
お馴染みの悪魔達も出来の良い3Dになっており懐かしかったです。
今回は今まで以上にシナリオに力が入っており、4が大好きな人が5をやると主人公や仲間たちの扱いの悪さが目に付き
気になってしまうと思います。パーティーメンバー全員が学校や世間からハブられてると言うのは
いくらなんでも現代のゲームとしては尖りすぎだと感じますが、だからこそみんなを見返してやりたいと居場所である怪盗団活動に
固執し疎外感を感じているキャラ達がどうにもならない世界を変えて自分たちを世界に認めさせる手段として怪盗を行っていくという原動力の部分に繋がってきます。
シナリオ自体も最近のメディアや大衆の無責任さや、世界においての居場所の無さとか人々の身勝手さとか
足掻いてもどうにもならないことはあり、改心させても起こったことは無くならないってことをストレートに伝えてきており、
ストーリー・サブイベント全てが胸糞悪くさせる事に特化していてそして物語全体が暗く憂鬱な雰囲気を漂わせています。
ですが、コープや仲間との触れ合いを通しその中でも信じられるものはあるという闇に差す一条の光のようなシナリオ構成になっています。
特に好きなのが仲間達との距離感で、傷の舐め合いでも馴れ合いでも無く「見つけた居場所に集まった似たものどうし」という印象
です。絆を深めるコープ相手も共犯者で取引って体ですので必要な時には助けてくれますが必要以上に馴れ合ってこないです。
アジトに集まってる時それぞれが一人でスマホや勉強等の別々のことしてるのも良い雰囲気作りだと思います。
後ペルソナ5は3,4と比べて部活が無いですし学校関連薄めでその分学校外の関係性が強いですが、学校だけが居場所じゃないというメッセージでわざとだと思います。
現実に疎外感やままならなさを感じている人はぜひしてみると良いと思います。
途中は自分の事を言われているような気にもなり辛いかと思いますが、最後にはすかっとして少し頑張ってみようかなとなれると思います。