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ゲームブログです。

面白かった2017年発売ゲームランキングトップ10

このランキングにほぼネタバレはありません。無いと思います。

10位 VA-11 Hall-A

とにかく楽しいゲームでした。舞台は西暦207X年のグリッチシティという滅茶苦茶治安の悪い腐敗した未来都市。

ジャンルはサイバーパンクバーテンダーアクションと言うらしい。

主人公のジルはバーに勤務しカクテルを提供し、客の話を聞く。

ゲーム性と言えばただそれだけですが、それが面白い。

キャラのクセが大分強くて、終始下ネタが飛び交ったりします。客同士が相席する事も多く、あのキャラとあのキャラが会ったらどんな話をするんだろうというのは結構網羅されています。

例えば主人公はレズビアンなのですが、ED前最後の話で主人公の元カノがオナニーに使ったキュウリをサラダとして出してきたという思い出話をするのはさすがにこのゲームだけだと思います。

その他にも最後にセックスしたのはいつだとか、そもそもメインヒロインに娼婦のアンドロイドがいたりだとかします。

ですが、ただ下ネタばかり言ってるいるのではなく、未来の話と言えどアルコールが入った席で話されるのは今と変わらない普遍的な悩みや愛や過去や未来だったりします。

イラついたからバーに気分転換しにきた、悲しいことがあったので慰めてもらうために来店した。

そうした会話の中でキャラがきちんと"生きている"ことを描写しており、ゲーム内では描かれないキャラ達の生活を想像させてくれます。

バーの店内での話なので社会で大きな事件があっても関与しませんし解決もしません。

起伏の無いストーリーと言っても良いです。だからこそ等身大なシナリオが胸を打ち、読後感は爽やかです。

主人公の「さあ、一日を変え、一生を変えるカクテルを!」と言うセリフが合うゲームでした。

9位 アライアンス・アライブ

2017年のRPGを語る上で外せない作品だと思います。

とにかく丁寧に丁寧に作られたゲームで完成度が非常に高いです。

キャラ造形が全員に好感が持てるものになっているのもそうですし、ストーリーも流石幻想水滸伝1~2のライターの村山さんだと思わされる群像劇になっています。

街の中にいるNPCとの会話も細かく面白く、フィールド探索もやりがいがあります。

特にすごいなぁ……と思ったのがとにかくユーザーフレンドリーだという事です。

あんなことしたいなぁ……そろそろこういう事したいなぁ……というところをほぼゲーム内で実現させており、どれだけ調整に力を入れたんだという感じです。

ゲーム内の世界も作りこまれており、ダンジョンがきちんと意味がある設置になっているのも好きです。

作中でメインストーリーだけ追っていても説明されないが、町の人にこまめに話していると想像できるような要素も多く、

行間を読ませるというか、プレイヤーの想像次第で世界観がどんどん広がる良いゲームだと思いました。

8位 親愛なる孤独と苦悩へ

この作品は唯一無二のゲームだと思います。心理学と人生のノベルゲームと言う通りカウンセリングが主題のADVとなっています。

ストーリーも演出もグラフィックも完成度が高く、作者のものらすさんが人生をかけて本気で作ったんだなと思いました。

自分も大学で心理学をそこそこ真面目に専攻していたので心理カウンセラー側に立って分かるところもあれば、キャラに共感して胸を打たれることも多かったです。

この作品には圧倒的なメッセージ性があります。3人の若者を主人公として、その悩みをカウンセリングしていく中で悩みを和らげていく事を通して、明らかにプレイヤーに優しく語りかけています。

「こういう考え方をしてみてはどうか」と主人公を通してプレイヤーをカウンセリングしてくれるゲームです。

自分は確かにこの作品をプレイして冗談ではなく、かなり救われて気持ちが楽になったところがあります。

ゲームとしてもシナリオと演出にやられ俺涙腺無くなったのかというほど思わずダバダバと泣いてしまいました。

今はこちらで無料配布されているため、出来るだけ多くの人に。特に生き辛さを感じている人に触れて欲しいと思います。

7位 俺達の世界わ終っている。

感想はこの個別記事を見て下さい。

冬コミの時あんまりにこの作品が好きになったので浅草で聖地巡礼をしてきました。それでよりキャラ達に近づけたかなと思います

6位 デジモンストーリー サイバースルゥース ハッカーズメモリー

感想はこの個別記事を見て下さい。

5位 イース8

(このPVは2016年のVita版の物です)

PS4版発売が2017年のためこのランキングに入れさせていただきました。

とにかく"楽しすぎる"ゲームでした。

アクションは軽快でストレスが無い。ストーリーも骨太で繊細で良い。

冒険もストーリーが進むにつれ様変わりしていくフィールドを探索するのが面白い。

無人島に漂着したという導入から、同じく漂着した人々を見つけながら、村を島を開拓して徐々に出来る事や進めるフィールドを増やしていく過程も面白い。

プレイ中最初から最後までずっとワクワクしっぱなしのゲームでした。

シナリオも過去と現在が交差したストーリーで分かりやすさを重視した言い方をすると「君の名は」+「まどマギ風味のセカイ系」と言ったところでしょうか。

キャラも人間味がありとても好感が持てる人物ばかりでした。

近年のアクションRPGでは最高峰だと思います。次回作への伏線も十分に敷いてあり近年中に発表されるであろう続編がとても楽しみです。

今年スイッチに移植されますし、イース"8"と言ってもイースシリーズは毎回違う舞台でキャラもほぼ毎回一新されているため今回から始めようかなと思われている

シリーズ初心者の方も安心してプレイが出来ると思います(ただ今作が快適すぎるためここから過去作に遡ろうとすると、ん?と思われることがあるかもです)

4位 閃の軌跡3

軌跡シリーズ最新作となっております閃の軌跡3。とにかくこれも面白かった。圧倒的なボリュームと過去作から成長したキャラクター達を見れる楽しさ。

そして過去作から一新されたバトルシステムで快適にプレイ出来ました。サブイベントも量が多く世界観を深めるのに一役買っています。

今作から追加されたBPを使ったオーダーシステムは面白いですね。使い方を考えれば初見のボス戦も一瞬で終わらせることが出来たりとバトルでの戦術が更に増えています

零・碧の軌跡で舞台だったクロスベルにも行けるのが感慨深かったです。

また今作では完結しなかったのですが、それもまた個人的に嬉しいところ……この世界に何回も浸れるのは嬉しい…嬉しい…。

というか後付けの風呂敷広げすぎているので後1作で完結出来るのでしょうか。

多分閃の軌跡を完結させたら次は共和国編とか法国編があると思うので長い目でみたいと思います。

このシリーズ面白いのですがシリーズ初心者が最新作まで辿り着くためのハードルが高すぎるのが難点ですね。

まず空の軌跡1~3からの零・碧の軌跡閃の軌跡1~2に最新作の3。

今出ているシリーズを追うだけでも軽く見積もって300時間はかかりますね……。

3位 大逆転裁判2

感想はこの個別記事を見て下さい。

2位 NEWダンガンロンパV3

最初に言いたい、賛否両論ありますがこの作品は名作です。ネットでは発売から1年以上経過した今では最終章とオチ以外は名作という評価に落ち着いているようだがそれは大きな間違いだと思っています。

今までダンガンロンパシリーズの盛り上がりに感じてた違和感。それをきちんと汲み取って作品にしたのはとてもフェアだったし

デスゲームモノとしてのオチとしては本当に真面目で真っ当だったと思います。

この作品はライターが自分の書いたダンガンロンパのフィクションとしてのコンテンツ力と影響力をきちんと分析して、それを自ら壊していくのがある意味爽快で悪趣味でした。

ダンガンロンパ好き好き愛してるみたいなファンほどメッタメタにぶん殴られて再起不能になるシナリオは今でも輝いてます。

ダンガンロンパシリーズは元からネタバレ厳禁なところがありますが、今作は特に自分以外から情報を収集するな評価は自分で決めろって思っていますので

フワフワとした感想ですが、まぁADV好きはシリーズを通してでも一度はしてみることをおすすめします。

後一番好きな人物は最原終一くんです。

1位 ドラゴンクエスト11

2017年の1位はこれしかありえんだろ……と思うほどの出来でした。正直ドラクエシリーズで一番好きになりました、シリーズ最高傑作と言っても過言ではありません。

かなり丁寧に作られており、最近では珍しいアップデートなし、DLCなしというソフトだけで完結している、ある意味ドラクエらしい作品です。

いつまでも語り継がれるであろうソフトだと思います。シリーズファンは昔の作品はどうのこうのとかいう前にとりあえずやれというレベルです。

シリーズのオマージュも多く、アッこの展開見たことある!と思わせつつ捻りを加えていたりしていました。

前半と後半でガラッと雰囲気が変わるところがあるのですが、そこからの展開が本当に珠玉の出来でドラクエやるなぁ……と思わされました。

今回完成度が高いのですが、それ故賛否両論あるクリア後の某要素。

どうしても仲間の一人を救うために、今までの旅路や自身や仲間の成長や思い出を投げ打ち、魔王を結果的に復活させることになった勇者=主人公。

世界より個人を選んだその時点で主人公は今までのドラクエでいう「勇者」では無くなったと思います。

ドラクエ11は今までのシリーズ伝統である「伝説の勇者が魔王を倒す」という構図のメタなんだと思います。

しかしそれだからこそこの作品を通し勇者とはなんぞやという事を雄弁に語っているからこそのオチの納得感。堀井雄二天才すぎるやん……改めて尊敬しました。

後、今作は個人的なおすすめとしてPS4版をおすすめします。このPS4版のグラフィックと演出があってこそのこの物語だと思っています。

余談ですが今回の女キャラエッチすぎませんか。マルティナさんとかもうヤバい。エロすぎる。

というランキングになりました。