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WORLD END ECONOMiCA感想

この感想にはネタバレがあります。

実はプレイして完走してました。プレイ時間は3本合わせて16時間程度。

面白すぎて2日でクリアしてしまいました。久々にゲームで徹夜してしまった……

3年くらい前に手に入れてはいたのでもっと早くプレイしておけば良かったですね。

ライターが支倉凍砂先生ということで、本当かどうかは未だに不明のようですが

某同業者への誹謗中傷行為とそれにまつわるアレコレで「何なんだこの人‥‥」となって

正直自身の膨大な積みゲーの中で何年も積んでしまっている事もありWEEの優先順位は低めになっていました。

しかし、今回どげざに参加してノベルゲームプレイ意欲が高まっている中で、

やるのであるなら今しかないと思ってプレイしたところです。

いや、とんでもなく面白かった。やっぱ作者の人格と作品は分けて考えた方が良いですね。すみませんでした。

良かった点

・キャラ達の成長譚としてとても完成度が高かった。

EP1~EP3まで考えると作中で8年経過しているんですよね。これは分割の発売方式が功を奏したと思います。

通しで8年間を見させられるのより、この方が作中時代を分けて考えられますし良かったです。

自分はあれから何年後~~っていう時間の経過が続編やエピローグで描かれるのが大好きマンなので、今作はとても好きでした。

そして、成長したと言えどキャラの内面がブレないのが良かったです。こいつならこういう失敗は犯すよな、こういう手を打ってくるよなというのを網羅しており

"出来事"があってキャラ達がそれにどう対面して考えていったか。そういったストーリーに一貫性がありました。

EP3の告白シーンはハルとハガナそれぞれの今まで積み上げてきたものが結実するシーンで、このための物語だったのかと思わされました。

会話も小気味よくウィットの効いており作者の頭の良さを感じさせると同時に、SF経済モノとしての説得力を上げていました。

・SF経済モノとしてのストーリーと噛み砕いた経済用語

私は経済学や株等の作中に出てきた用語にまつわる分野は全くと言っていいほど分かりませんし、

学生時代数学は毎回赤点で今ではもう訳わからんという感じの人ですが一応作中の範囲で全然分からずにつっかえるということはありませんでした。

よく分からずに曖昧に流したところもありますが(笑)

経済を扱っているという事で難しくなってしまうのは仕方のない事です。

今作では出てきた難しい単語を何回もやり取りを繰り返したり、分かるキャラが分からないキャラに対して教えることを通したり、EP3からはTIPSが出てきたりと

プレイヤーに今作中でやっていることはこういう事ですよ。と説明する気があるというのはとても好印象でした。

そして、作中で繰り返し言われていた数学と数学では汲み取れないその背後にある人の欲望だったり思いを描いていたからこそ、

EP3の月面世界崩壊の危機に対する最後の最後の"人々を信じる"という解決法はこの作品にはこれしかないよなという落としどころで

長い作品の中でよくこの結論に至る道を今までのキャラ達の決断や思いと合わせて段階的にドラマティックに描けるものかと膝を打ちました。

・BGMやOPムービー・演出の良さ

WEEはストーリーとキャラも勿論ですが、それを支えるBGMや楽曲、演出が光っていました。

BGMは今ではもう滅茶苦茶有名になられたszak氏ですし、楽曲は個人的にも大好きなバンドの岸田教団で作品にリンクした歌詞で盛り上げていました。

というかそもそも自分がWEEを買おうと思った訳も岸田教団のアルバムのPOPSENSEにOP曲が入っていたからですし、時間はかかりましたが

ようやくプレイ出来て良かったという感じです。

演出も光っており、特にEP3の最後のバートンの「割り勘だ」からの一枚絵でEP1のオープニング曲でありタイトルでもあるワールド・エンド・エコノミカが

流れる場面は本当にプレイしていて体中が震えるようでした。

ただその後の「ハガナは、右手を差し出した」という場面でCGのハガナが左手を出しているミスは最後にしまらねぇ~~と思いましたが(笑)

そしてEDのエピローグ・ハルとハガナの結婚式が描かれているのは凄い良かったです(語彙消失)

どちらとも言えない点

・原画担当の不安定さと成長

EP1の頃はキャラデザや一枚絵が崩れているところが少し目立ちましたが、EP2・3になる頃にはむしろ安定しておられ美麗でした。

作中で未熟なハル達が成長し頭身が上がっていくにつれ、原画も上達されていたという事で作品には逆に合っていたんじゃないかなと思いました。

この作品に不満点は無かったです。

という事で発売から5年近く遅れてのプレイでしたが、本当に面白かったです。

WEE以外にも積みすぎてて敬遠してしまっている作品はまだまだあるので、ノベルゲームへの意欲がある内にバリバリプレイしたいと思います。