全世界待望のアニメプラネット・ウィズが始まって、水上悟志先生の絵がそのまま動いている様子を見て
もう人生の目標は達成したような気分でいっぱいです。これからの1クール生きる気力が出ましたね。
ずっと応援してきた漫画家さんの新作がリアルタイムで発表されているのに立ち会える。人生でもトップクラスの幸福さです。
信者目線ですがプラネット・ウィズが面白いことはもう確定しているので、この機会に水上悟志先生のファンがドッと増える事を予想し
今までの作品について紹介していきたいと思います。
『散人左道』
水上悟志先生初の連載作品であり、初単行本出版作品です。
打ち切りで全2巻という事ですが、さすがのこの当時から漫画の面白さで外連味溢れたキャラと魅力あるストーリーで
グイグイと読む手を進めてくれます。今は絶版になっていますが電子版があるそうなので興味のある方はどうぞです。
やっぱり水上先生に入るには短編は置いておいて、作品順の散人左道から入るのが良いのではないか思います。
『げこげこ 水上悟志短編集』
『宇宙大帝ギンガサンダーの冒険 水上悟志短編集 Vol.3』
水上先生は短編にも定評があり、長編にも出来そうなネタを短編でも短く面白くまとめるのが非常に上手いです。
日常に潜む非日常と日常的に過ごす作品が多く、中には前述の散人左道と繋がっている作品もあるのでそこから読んでも良いと思います。
特に宇宙大帝ギンガサンダーの冒険は短編集単行本としての構成が完璧なのでそこも読んで欲しいです。
『エンジェルお悩み相談所』
天使のオッサンが公園のベンチで悩み相談を受けていくお話。全1巻で新装版が発売中です。
短い中でもキャラそれぞれが立っていますし、1話完結日常ほんわかギャグモノとしても面白いですし、
劇的な変化がない中でもキャラ達が前を向いていく。読むと元気になる作品でおすすめです。
『惑星のさみだれ』
現在先生の代表作と言ったら、この「惑星のさみだれ」ということになるのでしょうか。
これはマイベスト漫画の1つであり、愛読書の一つです。冗談抜きで通しで30回以上は読んでいると思います。
ひねくれ者の主人公の成長物語であり、青春ラブコメバトル漫画であり、セカイ系からの脱却漫画・SF漫画であり一言では表しきれません。
ストーリーは王道をなぞっているにもかかわらず、要所の「外し」によるオリジナリティと
第1話からガチガチに張られた伏線の構成も見事ですし、テーマの訴えかけや、シリアスとギャグのバランスも素晴らしい。
プラネットウィズでも作中キャラの朝日奈さみだれとアニマのフィギュアが出てきたのは嬉しいファンサービスでした。
物凄く濃いのに10巻でまとまっているので読みやすいため全人類におすすめです。
『サイコスタッフ』
全1巻で今は絶版となっておりこちらで無料で読むことが出来るようになっています。
これは水上先生が自分の名刺代わりとして無料で読んでいただきたいという事で自ら単行本を絶版にしてこのサイトに載せたという経緯があります。
この作品はとにかく傑作としか言いようがなく、才能の意味・努力の意味・才能の使い方等、
信者目線抜きにしても才能と努力をテーマにした作品の中でもトップクラスに面白いと思っています。
とにかくぜひ読んでいただきたい。
『戦国妖狐』
全17巻と先生の中では一番の長編となっております。構成をガチガチに固めて作られた惑星のさみだれや後述するスピリットサークルとは違い、作中で途中で主人公交代があったりとこの作品はほとんどプロットを練らずに場当たり的に物語に作られたとのことです。
それでもさすがの面白さ。長編としての物語の厚みとTHE水上悟志というべき世界観で最終的には全員収まるところに落ち着いたと思います。
この作品も散人左道と同じいわゆる「百鬼町シリーズ」の一つで、その過去が描かれています。
戦国妖狐を読んでから過去作を読み返すと新たな発見があると思います。
『スピリットサークル -魂環-』
全6巻で発売中です。輪廻転生をテーマにした漫画であり、さみだれに以上に構成と伏線がバチバチで凄いですね‥‥
皆さんよく前世と今世と来世なんかをテーマにした作品で過去と今と未来が繋がったりすると脳汁出ると思いますが
この作品は6巻全部がそれであり、7つある過去生を見るたびに読者の頭の中で場面と場面が
バチッと繋がって気持ちいいので盛り上がるシーンが多いです。
前の過去生での心残りが次の過去生での行動に繋がってたりと何度も読み返すたびに新たな発見がある作品です。
よくこの密度を6巻にまとめたなぁ・・・と思うばかりです。
『水上悟志短編集 放浪世界』
それ以外も面白いですが、特に飛び抜けているのが話題にもなった虚無をゆくが面白いですね。
現在15日まで無料で読めるなのでこちらで読みましょう。
水上先生作品全般に言えますがスケール感がデカく、短編なのに長編読んだ気分になります。短い中にも伏線やオリジナリィを盛り込んでいますし、最終的に人と人の関係性に帰結するいつもの作風が最高で相変わらず良い読後感です。
『二本松兄妹と木造渓谷の冒険』
今のところの最新作今のところ全1巻ですが、シリーズものにも出来るようなので、時々短期集中連載をして長く続くような作品になると思います。
現代ファンタジー作品でキャラ・ストーリー・セリフ等これぞ水上悟志節!というものを存分に味わえる作品です。
そして今作プラネット・ウィズ
皆さんは当然もう1話は鑑賞されたと思いますが、本当にこれ以上ない水上悟志作品第1話!という感じでしたね。
アニメ業界の偉い人達が水上作品が大好きなのでしょうか、1話放映時点で全2巻のブルーレイBOXが発売決まってたり、
主人公と先生が念力合体したロボットのフィギュアの発売が決まってたりとかなり力入れているのが分かります。
ブルーレイBOXがめっちゃ売れて水上悟志先生の全作品がアニメしたらいいなと思ってます。
俺が億万長者なら毎期水上作品のアニメ見れるようにするのにな‥‥。
私の思う水上悟志先生作品の魅力は、設定に真新しさはないのに驚くほどのオリジナリティがあり、魅力的なキャラと
良く練られたストーリー構成と独特の外連味のあるセリフと作品のスケールと舞台のミニマムさと対比。
その他の大人と子供、人間と妖怪とはじめとする隣人たち等の各種対比の上手さ。
そしてどの作品の根底にも流れている愛と許しのテーマなどがあると思っています。
私の拙い文章力では魅力は伝えきれていませんが、この面白さは読めば分かると思います。