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すばらしきこのせかい Final Remix感想

本日すばらしきこのせかい Final Remixをクリアしたので感想を書いていきたいと思う。

ストーリーの核心には触れませんが、クリア後要素の話を含みますので注意お願いします。

 

 

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クリアまでは15時間強で、クリア後の要素を回収し、真エンディングを見るまでが10時間弱の計25時間程度でした。真エンディングを見るための要素はくまなく行いましたが、ノイズを全て発見したり、ショップですべて購入したり、バッジをすべて集めたり、マブスラをやり込んだりはしていません。

 

 

すばらしきこのせかい Final Remixをクリアした。オリジナル版は8年前くらいに買っていたのだが、何やかんやでプレイせずにそのままになり‥‥3年前にFinal Remixが出た時に今度こそはクリアするぞと思うも何やかんやで(省略)。今年5月頃に新すばらしきこのせかいがもうすぐ発売されるという事で、ようやくプレイを始めました。まぁ本腰を入れたのはここ数日なんですが‥‥。そして感想ですが、非常に斬新で面白いゲームでした。

良かった点

①ストーリー

ストーリーは王道の少年の成長譚となっているが、人と人がすれ違い続ける渋谷を舞台にした事から独特の時代感や乾いた感じ、切実さが良く出ていると感じた。日本という事でプレイヤーが感情移入しやすいし、キャラと同じ15歳くらいの時はこういう事考えていたなと改めて思えた。死神のゲーム・RG/UGという設定や、物語を引っ張る何をエントリー料で取られたのかやコンポーザーの正体など、大筋は王道でありながらヒネリも効いており面白くプレイ出来た。

 

②キャラ

今作はメインキャラではなく、サブキャラクターにも愛着を持つことが出来た。大体サブキャラクターでも物語の中で少なくとも1回ずつは関わることになったり、移動途中で見つけたりと、様々な人がいる渋谷という舞台に沿っていて良かった。

メインキャラクターは一人一人深く心情が掘り下げられ、その人物が持つ悩みや葛藤を知ることが出来、それが直接エントリー料等として物語に関わってくるため上手いと思った。死神のゲームに参加しているという事は死亡したという事であるため、その死に際の後悔や年齢が中学生~高校生あたりのため、一見子供っぽい悩みに見えるが、自分と照らし合わせつつ、そのキャラにとっては切実であるということが伝わってきた。

 

③システム

本作のシステムは他に類を見ない独自のシステムを採用しており、オリジナル版が発売して14年経ちますが、未だに類似のゲームが存在しないほど斬新かつ完成度が高いです。唯一無二のゲームシステムを作り上げたという点だけでこのゲームに100点を上げたいです。今作Final Remixではジョイコン操作とタッチ操作があります。自分は最初ジョイコンで操作しようと練習しましたが、全くスムーズに動かせなかったため、今作のためにスイッチやスマホで使えるタッチペンを購入しました。そうすると自分の思うように動かせました。この部分は人それぞれ合う操作方法でという感じです。戦闘中は常に忙しくネクを動かしつつバッジを使ってパートナーを操作してという感じで休まる暇がありません。スマホ版やスイッチ版で一画面になりましたが、DSのオリジナル版は上下の2画面を常に見つつタッチペンとボタン操作と光球リレーというものを求めらるようで、多分そっちだとスイッチ版の忙しさでギリギリだった自分は無理だったと思います。こんなに様々な事を並列で求められるゲームは珍しくもとても面白かったです。

 

④音楽

今作の石元丈晴氏による音楽は本当に素晴らしくそれだけで100億点です。自分もゲームはプレイしていなくてもTwisterやサムデイは聴いたことがありましたが、実際にプレイして聴くのは全然違いました。音楽自体がすばらしきこのせかいというゲームにピッタリあっていましたし、ボス戦でサムデイがかかったりすると絶対に負けられないと思いました。また画面切り替えで同じマップであっても様々な曲が流れるのは、雑多な渋谷をよく表しており良かったです。

 

合わなかった点

①システムに慣れるまでが大変

上記でシステムが斬新と書きましたが、今までプレイした事のないシステムすぎて過去のゲーム経験値を活かすことが出来ずに序盤は何が何だか分からずにプレイしていました。ショップがめちゃくちゃあって何をどこで買えば良いのか分からないし、バッジも良く分からないまま進化したりしなかったり、食事も他のゲームだと時間制限ありのパワーアップというのが多いが、本作だとレベルアップでHPしか増加しないため、永続というか成長の要素の肝という事を知らずヨシュア編まで一回も食事を取らなかったり。そしてパートナーの必殺技や能力UP等もショップに売っているが、これは金では買えず専用アイテムが必要だったり、ショップで店員の好感度上げてもアビリティが解放されずに何故??となったり難易度で入手アイテムが変わるのでこまめに難易度調整が必要だったりと難しすぎる!と思いました(5月プレイ開始でクリアまで期間があいたのはそのせい)。攻略サイトを見つつ、自分なりにゲームを動かす事でビイト編になる頃には慣れることが出来ました(遅すぎる)
そして、大量に手に入るバッジやアイテムのソートが出来なかったり、ちょくちょくマップの端から端まで歩かされるのにファストトラベルが無かったり、終盤マップ切り替えのたびに確率で強制戦闘になるのは、ただただ不便だったと思います。

 

②クリア後の作業感が強い

本作はクリア後からが本番という風に、様々な要素が解禁されます。本編とは違うストーリーのアナザーデイや、スイッチのFinal Remixで追加された本編後の新すばらしきせかいに繋がる"A NEW DAY"、そして今までクリアしてきたシキ編、ヨシュア編、ビイト編、アナザーデイ、A NEW DAYに真エンディングを見るために必要な隠し要素(レポート)が配置されそれを回収します。その中には今まで戦ったボスをハード以上の難易度で倒すというものがあり、今まで本編はだいたいノーマルの難易度でしていた自分には難しく、反射神経が全然ない私は頭と手が爆発しそうになりました。そしてアナザーデイでポークシティというビルを13階分登り、裏ボスを倒さなければならないのですが、1階ごとに7体ずつ敵をエンカウントして倒さねばならないため、単純計算で13×7で91。90回近くバトルをしなければならず、私は心を無にして行っていました。本当につらい。またポークシティ屋上の裏ボスのパンテーラカンタスはこれ無理だなと感じ難易度イージーにしましたが、それでもめちゃめちゃに強かったです。そして、新たに追加されたA NEW DAYでも隠し要素を探さねばならないのですが、そもそもバトル難易度が跳ね上がっているにも関わらず、その中にA NEW DAYの裏ボスのディゾナンスタピルスをハード以上で倒すというものがあり(前述のパンテーラカンタスはイージーでもOKだった)、難しすぎて半泣きでプレイしてようやくクリアしました。

クリア後の隠し要素は作品の世界を広げるのに良いですし、実際隠し要素をクリアして解禁されるレポートは本編の裏話や裏設定を知れて良かったですが、あまりに作業感が強かったです。

 

と色々と書きましたが、自分はそもそもアクションやリズムゲーム等が苦手という事もあり、その自分をクリア後要素までさせるというのは凄い事です。合う合わないはあると思いますが、一度はプレイして斬新さに感心しつつ打ちのめされるのも良いかもしれません。

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私は真エンディングを見た後、だいぶ本作を気に入ったのでまだ購入していなかった新すばらしきこのせかいを急いで近所のゲーム屋で買ってきました。それくらい吸引力のあるゲームだと思います。少し前にアニメが放映され、続編が出たばかりの今がまさにやり時だと思いますので、ぜひ。