SIGHtseeing

ゲームブログです。

2023年1月にプレイしたゲームの振り返り

FF8

年末から正月にかけてFF8をクリアした。クリアまで33時間ほどかかったが非常に良い体験であった。FF8は何回もクリアしているのに何度プレイしても色あせない魅力がある。特にシナリオの出来が非常に白眉であり、ジュブナイルとボーイミーツガールとしての完成度が高い。

スコールをはじめとしたキャラクターの人物描写に強く感情移入させられる。人物描写に一貫性があるため、主人公のスコールだけではなく、たとえばアーヴァインがイデアを暗殺するときに感じていた恐怖や、序盤のセルフィに対する態度などに理由が存在しており仲間やサブキャラクター1人1人に物語がある。本編を追うだけでなく、シナリオをそれぞれのキャラクターの心情に沿って読み解くとより楽しめる、何度噛んでも味がするゲームだ。

また本作の特徴であるジャンクションシステムがバトルだけでなく、記憶障害やラグナ達の道のりの見せ方などシナリオが綿密に絡み合ってるのも隙がない。そしてアルティミシア戦からEyes On Meが流れるエンディングムービーに、FFのメインテーマがかかるカメラ演出のエンドロールは何度見ても手放しで拍手を贈るほど本当に素晴らしい。

FF14


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私の1月におけるFF14の歩みはだいぶ早足だった。1月11日に「紅蓮のリベレーター」4.5を終えたかと思いきや、1月23日にその次の拡張パッケージ「漆黒のヴィランズ」の5.0本編をクリアした。5.5をクリアしたら詳しくシナリオについて触れた個別記事をあげるが、評判通り素晴らしい物語で、今までの拡張パッケージと比べても頭一つ抜ける出来である。

また特にゲームとして良かった部分は、「紅蓮のリベレーター」序盤で顕著であった先の見えなさや展開のマンネリ感が完全に改善されており、プレイヤーを飽きさせない構成が見事であった。まず第一世界における罪喰いや世界そのものの成り立ち、暁の仲間を原初世界に帰す方法、水晶公やエメトセルクの正体という大きな謎を最初に提示し、その解決を大目標にかかげる。そしてその道のりの中で訪れる、バリエーション豊かな各エリアで1人ずつ暁の仲間と再会させることで、確かにストーリーが進んでいるとプレイヤーに実感させてモチベーションを牽引させる。

ずっと面白い感覚が持続する素晴らしいゲーム体験で、最高峰のJRPGをプレイさせていただいたと思う。そしてこれからプレイする最新の拡張パッケージ「暁月のフィナーレ」が控えているのは、ここからまだいけるのかと、本当に底知れないゲームだと感じる。

本編後のレイドコンテンツの出来もよい。「ヨルハ:ダークアポカリプス」はFFのテーマパークであるFF14に、同じ会社ではあるがほかのシリーズIP作品を混ぜて大丈夫なのかと考えていた。しかし『NieR:Automata』は、FF14のテーマの1つである「託される想い」との親和性が高く、想像以上に馴染んでおりよかった。

「ウェルリト戦役」はFF14でお出しされるとは思っていなかったジャンルだが、コテコテのロボットモノオマージュで、ロボットモノ好きとしてテンションが上がった。今さらであるが、ロボットが出てくるのはアラグ帝国とガレマール帝国はもはやなんでもアリだなと感じた。作中でオーバーテクノロジーの物を出したいなら、アラグ帝国の遺跡から発掘したことにすればOKですね。

そしてFF14は悪役であっても、一見して善悪を決めつけず、その背景を慮る「対話」のゲームだと感じているのだが、サイドシナリオとは言えここまで分かりやすい悪役の登場は初ではなかろうか。たまにはこういう毛色の話もよい。ただ1つの不満点はもっとロボット操縦させてほしかった。あのシステム流用していっぱいコンテンツ作ってもいいんですよ。

最後に「希望の園エデン」は別に予習のためにFF8を直前にプレイしていた訳ではないが(漆黒と暁月はネタバレを避けているため知らなかった)、完全なるFF8のオマージュシナリオで嬉しい誤算だった。メインシナリオが途中で、再生編がまだ解放されていないが最後の展開が楽しみだ。

Hi-Fi RUSH


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1月26日に突如発売された『Hi-Fi Rush』は、配信されるやいなやゲーム好きのなかで話題沸騰、IGN JAPANのレビューでは10点満点(マスターピース)を叩きだした。私は現在序盤~中盤程度までプレイしているがその高い評価は当然と感じる。

本作をプレイして感じるのは、ゲーム体験がとにかく気持ちがよいこと。ゲーム内の全てが音ハメされており、それにオリジナルのサウンドや、上記したアーティストの楽曲に乗せてステージを進めていくため、とにかく触り心地がよい。アクションゲームでありがちなボタン連打が通用せず、その時々でビートを刻んで敵を倒していくのはマンネリ感防止にもなるのも良い点だ。

 

1月はFF14にかまけており、プレイ本数が少なかった。2月はFF14を進めつつ、『Hi-Fi Rush』の続きと、購入済みの『シーズン 〜未来への手紙〜』、『A Space for the Unbound 心に咲く花』をプレイしたい。