旅の道屋さん作成である同人ゲームの「シロナガス島への帰還」をクリアしました。(公式サイトはこちら)
入手方法はDL版は無く、コミケ等のイベントと自家通販としてのBOOTH通販があるようで価格は500円です。(こちら)
ストーリーは(公式サイトより引用)
大富豪の遺書の中に残された『シロナガス島』への招待状。
ニューヨークで探偵業を営む男『池田戦』は
特殊な能力を持つ少女『出雲崎ねね子』と共に島へと向かう。
そこで起きる数々の奇怪な殺人事件。
果たしてシロナガス島に隠された真実とは……?
すべての謎を解き、呪われた島から脱出せよ!
システムとしてはEVE等のゲームと同じ、クリックで進めるADVです。途中には時間制限の付いた選択肢があります。
プレイ時間は5時間程度で1日程度でサクッとプレイ出来ましたが、かなりの満足度でした。
やり始めたきっかけは去年の夏コミでのDEAD ENDverを見かけた時より存在は知っていましたが、
冬コミで完成したらやろうと思っていましたが冬コミが行けなくなり、DL版もないということで入手どうしようかなと
悩んでいるうちに5月になり、すると同人ゲームオブザイヤー2018に多くの部門でノミネートされているのを見て、
買おうと思ってBOOTHを見るとちょうどGW限定即日発送パックをされていたので頼んだという形です。
GW最終日にいきなり注文数が増えたと作者さんがツイッターで言われていましたが、そのうちの一人です…申し訳ない…
作者さんのブログは面白い物が多く以前より拝見していたこともあって今回プレイ出来て良かったと思います。
製作は作者の鬼虫兵庫さんがほぼ一人で作られていますが、お一人で作られたと思わないほど、
システムや背景など素材もとても凝られています。
ゲーム途中にエレベーターに乗り込むシーンがありますが、本当にエレベーターが動いててビックリしました。
ストーリーも練られており、サスペンスにミステリ・ホラーにSFなど様々な要素が入り混じっており、それを上手くまとめられています。
プレイヤーが実際に選択肢を選ぶ推理要素もありますが、それ自体の難易度はあまり高くないですし、
どうしても分からなくてもキャラの関係性や配置を考えれば消去法で導き出すことが出来ますので詰まることは無いと思います。
しかし、作中に一度だけ爆弾解除の場面がありますが初見では何が何だか分からないうちに爆発してしまいまして、そこだけ何回かやり直しました。最後の色のついた配線を選ぶ時は演出もあって熱かったですね。
このゲームの優れているところとしてまず演出がありまして、かなり細部まで作りこまれています。
前述のエレベーターもそうですし雷が鳴るシーンやエフェクトや音を効果的に使っていましたし、
背景をクリックするパートではかなりの物を調べられ、その全てに違った文章がでます(しかも調べるごとに文章が変わるのもある)
そのためかなりプレイ中は没入感がありました。
そしてこの作品はキャラの魅力がとても強い作品です。
主人公コンビの池田とねね子は元より、その他のキャラの関係性もとても良く引き込まれました。
シリアス色の強い作品ではありますが、おちゃらけた場面も多くいい塩梅でした。
そのおかげか凄惨な事件ではありましたがテーマも相まって読後感はとても爽やかな作品だと思います。
次作でも池田とねね子のコンビが事件を解決したり、二人の出会った過去なんかも見てみたいと思いました。
個人的にはDL版もあると皆さん手を出しやすいかなと思ったりしますが、
パッケージ版が届いた際の段ボールへの押印やパッケージ自体もとても凝っていて良いので現物で手に入れた方がいいかなと思います。
この作品が500円というのは正直安すぎると思います(作者様はブログでは手に取りやすいようにと言われていましたが)
最低でも2~3倍は取っていても不思議ではありません。イベント以外でBOOTHで買っても送料入れて1000円行かないくらいなので
皆にはもっと買って欲しいな~と思います。
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— 鬼虫兵庫@ゲーム完成 (@ONIMUSHI_HYOGO) 2019年5月10日
現在19日までにBOOTHで買うと、なんと抽選でスマホプレゼント(!?)があるみたいなのでこの機会にぜひ購入されてはいかがでしょうか。