『デストロイ オール ヒューマンズ！２リプローブド』は2022年8月30日にXbox Series X/S・Xbox One向けに発売された。PC（Steam）版は8月31日に発売され、PS5版は9月15日に発売予定である。「Black Forest Games」が開発を行い、「THQ Nordic」が販売を行うアクションアドベンチャーゲームだ。
2020年にリリースされた『デストロイ オール ヒューマンズ!』の続編であり、元々その作品は2007年にPS2・Xbox向けにリリースされた『デストロイ オール ヒューマンズ!』のリメイク作品だ。日本未発売だが2以降もシリーズは続いており、本作『デストロイ オール ヒューマンズ! 2』は2作目のリメイクとなる。
あらすじ
伝説のエイリアン侵略アクションアドベンチャーが美しくパワーアップして帰ってきた！前作から10年後の地球――。宇宙人が再び襲来する。戦いの舞台はアメリカ、さらにイギリス、日本、ソ連、そして月へ!? エイリアン兵器やサイキック能力を駆使して、大暴れしよう！
本作の主人公は前作『デストロイ オール ヒューマンズ!』の主人公「クリプト137」ではない。本作で主に敵として対峙するソ連のKGBの攻撃により「クリプト137」はエイリアンの母艦ごと消滅してしまう。しかし生き残った「クリプト137」のクローンである「クリプト138」が地球への復讐のために再び地球侵略を始めるという導入だ。私は前作をプレイしていないが、ゲームの冒頭に舞台設定の説明があるため特に違和感なくプレイすることができた。
派手で爽快なアクションで地球を侵略しよう
本作のウリは何と言っても派手なアクションである。箱庭マップの中ではミッションを達成することができれば他は何をやってもかまわないのでこのゲームで何をして楽しむかはプレイヤー自身にかかっている。エイリアンである「クリプト138」は近未来的な武器や超能力を使用する。敵を感電させる「ザップ・O・マティック」や、チャージして溜めたエネルギーを敵に当ててフィールドをバウンドさせる「ディスロケーター」などリアルな世界観では味わうことのできないブッ飛んだ攻撃ができる。
またミッションを進める上で効果的な相手の思考を読み取る「コーテックス・スキャン」や、選んだ対象の体を乗っ取る「ボディスナッチ」も使用できる。街中を歩く時はエイリアンそのままの素の姿ではすぐに警察がやってきてしまうので「ボディスナッチ」で人間に成りすますのがおすすめだ。
その他にも「クリプト138」の能力の成長に欠かせない人間の脳を引き抜く「脳抽出」や、肛門から光線を侵入させ最終的に脳を抽出する「アナルプロープ」といった悪趣味な攻撃もある。特にストーリーを進めると入手できる円盤に乗って「殺人光線」などでさらに街を破壊するのは爽快だった。
不謹慎でユーモアあふれたシナリオ
上記に挙げたアクション面だけでも、コミカルな様子は伝わったと思うがシナリオもユーモアに満ちている。序盤からKGBと繋がっているというヒッピーのリーダー的存在を探していると、何と薬物入りのドリンクを販売しているとの情報が入る。「クリプト138」が相手を抹殺しに隠れ家に乗り込むと、ちょうど10代の女性ヒッピー達とトリップの真っ最中だったというような様子だ。
本作では舞台はアメリカ以外にも世界へと飛び出し、イギリス・ソ連・日本といった様々なロケーションでもゲームを楽しむことができる。特に日本では架空の島「タコシマ」が舞台となっており、いたるところにヤクザが徘徊していたり「大怪獣コジラ」と戦うこともできる。怪獣とエイリアンの世紀の対決というバカバカしいシチュエーションが存在するのも本作の特徴だ。
ローカライズについて
本作は日本語字幕に対応しており、チュートリアルや新しく能力を手に入れた際にはガイドが入るため親切な設計となっている。シナリオやセリフも違和感なく、アメリカンジョークも多いがきちんと笑える雰囲気が出る翻訳になっている。
ただ一つ気になった点として、日本語字幕で長い固有名詞やキャラクターのセリフが1文で収まりきっておらず前の文章と次の文章と一緒に表示されることもあり、少し読みにくい場面が多かった。気になる人は気になるだろう。
まとめ
地球侵略が楽しめるアクションアドベンチャーゲーム『デストロイ オール ヒューマンズ！２リプローブド』は派手で爽快なアクションや、コミカルなシナリオが楽しめるゲームとなっている。Xbox Series X/S・Xbox One・PC（Steam）版は各種ストアや通販サイトにて発売中。PS5版は9月15日に発売予定だ。気になった方はぜひチェックしていただきたい。
