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個人的2021年面白かったゲームベスト5

2021年はゲームが豊作であり素晴らしい作品も多く非常に楽しめた1年だった。その中でも個人的に気に入っているゲームのベスト5を挙げていきたい。視点は個人的ですが完成度が高く誰がプレイしても楽しめるのでプレイの検討をお願いしたい。中には以前個別記事を作成しているゲームもあるので、その作品は記事リンクを貼るのでぜひ読んで欲しい。

ちなみに2021年上半期時点でのベスト5の記事である。良かったらこちらもどうぞ。

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5位 黎の軌跡


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4位 新すばらしきこのせかい


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前作のスイッチ版の個別記事はこちら。

原作は2007年に発売された「すばらしきこのせかい」であり、それから何回か追加要素を足して移植やリメイクが作られてきたが、2021年ついに続編がリリースされた。待望の続編の割に売上自体は振るわなかったようだが、内容はバトル・演出・グラフィック・シナリオとレベルが高く非常に面白く満足できた。個人的には初代すばせかより面白かったと思う。

内容は上記の前作のスイッチ版すばらしきこのせかい -Final Remix-の本編とその後日談であるA NEW DAYから地続きのゲーム内時間で3年後の渋谷が舞台となる。そのため前作の要素が色濃く存在しアニメを見たり前作をプレイしたりする方がより楽しめるが、メインのメンバーは新キャラ中心のため今作からでも楽しめると思う。

前作は2Dで表現された渋谷を舞台にDSやスマホ・スイッチのタッチパネルを使ったバトル要素があったが、本作はPS4やPCにも展開している以上そういったシステムは難しいため、3Dで再現された渋谷を舞台にバトルはコントローラーの(私はPS4でプレイしたので)、□・△・R1・R2・L1・L2に攻撃手段のバッジが割り振られ、最大6人パーティーのため6つのボタンを同時に操作し、スティックで移動しつつ×で敵の攻撃を回避し、シンクロゲージが溜まったら○ボタンで必殺技を使う。

バッジにはそれぞれクールタイムがあるので全てのボタンを一気に操作するという事は滅多にないが、それでも戦闘中は非常に手が忙しいゲームである。前作でも個性的な戦闘システムがウリだったが、今作もプレイヤーに今までプレイしたことの無いような、爽快感溢れるゲームプレイは一度は体験してほしい。

シナリオ面では前作キャラと今作からのキャラが大量にいるにも関わらず、全員に見せ場を作り、それで破綻せずにシナリオをまとめて、しかも前作からの要素にも全部ケリを付けておりお手本のような完璧な続編であり素晴らしかった。

新すばせかの特筆すべき点として、現代令和の空気の描写と人物造形がとても上手く、14年前ではなく今だからこそのSNS依存やオタク、取り繕うことばかり上手い若者の苦悩・挫折・成長をきちんと描けており、ここまで"今"の解像度が高いゲームは凄いと感じた。前作と違いパートナー制ではなく、チーム制にしたからこそ様々な人間が入り乱れる話や、他のチーム同士との関係など、現代ならではのボーイミーツガール青春群像劇としても非常に良かった。正直このレベルの完成度のゲームが売れていないというのはあり得ないと思うので皆さんに買って欲しい。

 

 

3位 ジャックジャンヌ


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ジャックジャンヌはブロッコリーから発売された、東京喰種の石田スイ氏が原作・キャラクターデザイン・ゲーム内スチル・シナリオ・劇中劇の脚本(シナリオと劇中劇の脚本は石田スイ氏の実姉十和田シン氏も一部手掛けている)、全楽曲の作詞を手掛けているノベルゲーム&リズムアクションゲームである。映像クリエイター・ダンス振り付け・作曲家・コンセプトアート等も石田スイ氏が好きなクリエイターを揃えており、同人ゲームならともかく商業のゲームでここまで一人のクリエイターの色を出した作品は珍しい。そのため細部に至るまで浮いた部分がなく、研ぎ澄まされた作品だと感じる。

舞台は男性だけで構成された劇団玉阪座が所有する、男性しか入学できないユニヴェール歌劇学校(現実の宝塚音楽学校の逆転である)に女性である主人公「立花希佐」が歌劇学校の校長「中座秋吏」の勧めにより女性であることを隠し入学試験を受けユニヴェール歌劇学校に合格し、4つ存在する宝石の名前からとられたクラスの舞台未経験者が多く集まるクォーツ・ダンス重視のオニキス・歌唱重視のロードナイト・個性的な才能人が集まるアンバーのうち、クォーツに割り振られたところから物語は始まる。

ジャックジャンヌはその立花希佐の延ばしたいステータスを授業で延ばし、仲間たちと日常を過ごす日常と、春の新人公演から始まり夏公演・秋公演・冬公演・1年の締めくくりのユニヴェール公演に至る1年間を追っていく物語となる。各公演には実際に作中のキャラが歌って踊って劇を披露する公演パートも挟まり節目節目をきちんと締めてくれる。乙女ゲームということで敬遠する人もいるかもしれないが、公式サイトに"物語の結果として恋に落ちることもありますが、「友情努力勝利の青春群像劇」なのでどなたにでもお楽しみいただける作品です"と書いてあるように誰にでもおすすめできる。

シナリオ・キャラクター面も非常にクオリティが高く今年プレイしたノベルゲームの中でもトップクラスに面白い。学校モノという事で数多くキャラクターが存在するが全員キャラクターが立っており、全員に愛着が湧いた。内容もクラス内での切磋琢磨、他クラスとの交流と衝突、演技への情熱と苦悩、才能の有無による成功と挫折など私は演劇系の作品は好きなのですが、青春群像劇におけるやってほしい展開を全て網羅してくれるので本当に良かった。特にかげきしょうじょ!!や少女☆歌劇 レヴュースタァライト、アクタージュ等が好きな方におすすめである。

また劇中劇もジャックジャンヌにおいて重要な役割を持っており、劇中劇が作中キャラのトラウマや苦悩を想起させ、それに向き合っていく中で成長していく。クォーツというクラスは攻略対象でもある万能の天才「根地黒門」が舞台に出演するだけではなく、クラスの組長兼舞台演出・脚本・構成等全ての裏方を担っており、作中のキャラクター達の内面を見抜きリアルタイムに劇中劇にキャラクターの一側面を反映させた当て書きのような形で落とし込むという手法で劇を作り上げる。非常に練り込まれた舞台脚本はそのままでも面白いし、読み解くとキャラクターに対するメタファーに溢れている。その練習過程で発生する演技や自身に対してのキャラクター達の葛藤は痛くもあるし美しくもある。また日常パートで公演の練習は見れるものの、実際の通しでの公演の話の内容は本番にならないとプレイヤーにも開示されないため、新鮮な気持ちと先が気になる展開で次々と進めたくなる。

声優の演技も素晴らしく普段ゲームの音声は文章を認識したら飛ばしている自分も本作はじっくりと演技を聞いた。シナリオの舞台練習上で演じるキャラクターへのアプローチや演出方法を変える際に声優の演技もガラッと変わる。これぞ音のあるゲームの醍醐味という感じでとても良い。

公演パートは歌劇がテーマという事で歌とダンスが複数用意されているが、それがリズムアクションいわゆる音ゲーになっている。私は以前よりゲームは体験が大切であると言っているが、これはそれを上手く作用させており公演の中でリズムアクションを行う中で自分もこの公演に参加しているという没入感を与えてくれる。難易度もノーマルなら音ゲーが苦手な自分でも余裕で最高ランクを取れるような簡単さのため安心である。私の拙い文章では伝わらないと思うが本当に素晴らしい作品なので新人公演まで遊べる体験版があるためぜひプレイしてほしい。

 

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私はジャックジャンヌが好きになり過ぎてゲームだけではなく、設定資料集・ノベライズ・サントラ・劇中劇のボーカルアルバムを購入した。本当に細部まで素晴らしい作品である。3月発売の作品ではあるが、まだ活発に公式が動いているためこれからの展開にも期待したい。

 

2位 カリギュラ2


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1位 真・女神転生


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以上となります。今年は本当にゲームが豊作でした。来年も面白いゲームがいっぱいできたらいいなと思います。